プロになれる子と伸びる新卒

子供がサッカーを始めてから一緒に全力で取り組み、5年間の少年サッカーコーチを経験し、その後もクラブの下部組織、サッカー強豪校と子供たちのサッカーをずっと見守ってきた。

ここでプロになれる子供とはどういう子で、どのような育成をすればプロを目指せるのかが自分の中でルール化出来たと思っている。

テクニカルな部分の育成法のルール化も出来たが、プロになるために最も必要な能力は、一言でいえば「成長力」。もう少し説明すると「自ら課題を見つけ克服していく力」である。小さい時から素晴らしい環境で英才教育を受けていた怪物も、この年代まで来ると伸び悩んでいるケースが非常に多い。この「自ら課題を見つけ克服する力」を身に着けさせるには、2つの取り組みが有効である。

まず、1つ目はサッカーをとことん好きにさせる工夫。(好きになるかどうか)、もう1つは、サッカーノートをずっと続けさせることだと思う。技術の練習以上に幼少からのサッカーノートは非常に重要だと思っている。このサッカーノートで振り返ることで、「自ら課題を見つけ克服する力」とその習慣が身につく。

この「自ら課題を見つけ克服する力」が強いかは、長年新卒社員を見てきてその後伸びる若手にも共通していると思う。

成果を上げる人材になるためにはグリット(やり抜く力)の重要性も言われているが、新卒採用は学歴ではなく、「自ら課題を見つけ克服する力」を重視し採用することが必要だと思う。この能力を見抜くためには、これまで一所懸命取り組んできた事についての姿勢を掘り下げて聞く面接が必要だと思う。

ここを採用ポイントに徹底することで、中小企業は大企業では評価されなかった伸びる人材を採用することが可能になると思う。