情報とルール化


先日大学時代の恩師と食事をしたが、その時に最近の学生はネットの中から出ないという話をしていた。なんでもインターネットで調べそれで終わり。

その話を聞いて、私が船井総研に入った当時、本部長だった佐藤芳直さん(現株式会社S・Yワークス社長)が言っていた「ネットで手に入る情報に価値はない。コンサルタントはネットの情報で飯は食えない」という言葉を思い出した。

以前にホリエモンも一次情報にしか価値がないという話をしていた。

当時の船井総研は現場からのルール化ということを徹底していて、飲食なら食べて調査、小売りなら実際に買い物をして調査、また客の視点で課題を見つけ、BtoBなら営業同行、徹底的なインタビュー、スタッフとして一緒に働くなんて事までしていた。

書店の平成のベストセラー特集で衝動買いした「FBI心理分析官」でもプロファイリングのノウハウをつくるために、数百人のサイコパスの凶悪犯に直接会ってインタビューを行っていて(めちゃ怖い)、経営コンサルタントのアプローチにすごく似ていると感じた。

今日テレビでJリーグの試合を見ていたら、試合前チビッ子の質問で「ボランチをやっているけど山口選手はどこを見てプレーしているのか」という質問があった。

山口蛍選手は「常に最も遠くの選手を見てプレーしている近くは意識しなくても見えるから」と答えていた。

これまでたくさんのサッカーの指導書を読んできたが、このようなことはあまり書かれていないし、現役で同ポジションの一流選手の言葉は説得力がある。さらっと答えていたが素晴らしいアドバイスだと思う。山口選手がボランチとしてプレーをする中でルール化したことだと思う。

今回のGWでこれまで行けなかったところにあちこち行ったが、ネットでの情報と随分違う感想を持ったところもあった。

船井総研に入ってから今まで、現場や現在起きている事象(リアル)から常にルール化する事を意識してきた。おかげさまでそうした習慣が少しでも身についたから今があるのだと思っている。

今、支援先の若手社員研修でも現場(リアル)からのルール化を常に意識するようにと繰り返し話している。

これからもリアルにこだわり、現場や起きている事象からのルール化を意識し続けていきたい。

趣味の競馬もルール化力を上げ、コンサルティングスキルを高めるために行っている。(ことに妻にはしている)