人材ビジネスの未来

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年最初のコンサルティングコラムはマクロ的テーマで。

AIやロボット、自動運転について、新聞や雑誌でまったく目にしない日がないくらい取り上げられている。実際に競馬の予想などにも入ってきている。(競馬では今のところ全くのピンずれと鋭い当たりと極端な結果が出ていて、私はまったく参考にしていない。今はまだ私の勝率の方が良い。。。)

講演や支援の時に、AIやロボットの進化で人材ビジネスは厳しくなるのかという質問を受けるケースがあり、その時に以下のように答えている。

AIやロボットについて本は読んでいるが、AIやロボットの専門家ではなくコンサルタントなので、あくまで現場からの推察である。

結論として、AIや自動化が進めば進むほど、人材ビジネスはますます役割や重要性が増し、より社会から必要とされるようになると思っている。

その理由は、すでに自動化が進んでいる業界でも完全自動化にはならず、(今後も)むしろ自動化やAI化が進めば進むほど、新たな保守・管理業務が生まれ、新たな派遣やアウトソーシングの業務が増えると思っている。

例で言えば、セルフガソリンスタンドの夜勤監視、警備業務のモニター監視、セルフレジでの監視・片付け、説明スタッフ等、自動化が進む中でこれまでになかった仕事がどんどん生まれている。AIや自動化で生まれる業務は、正社員で行うには効率が悪く、派遣やアウトソーシングの腕の見せ所になる。

コンビニや飲食も現在は留学生が増えているが、もっとAIや自動化が進めば、人数は減るがもっとシニアが活躍できるようにもなると思う。

また、副業やダルワークも今後増えていく中で、人材ビジネス会社のマッチング力が大いに活かせるチャンスが増える。

今後人材ビジネスのターゲットは、保守・管理的な肉体的には軽度な仕事と専門性や経験が必要な分野の仕事の両極端に動いていくと思う。

人材ビジネスの未来は有望だと考えているが、今後すべての会社に順風満帆なわけではない。勝ち残っていくためには以下の3つの視点が必要になる。

  • これからの時流に合わせ自ら変化適応していくこと
  • 明確な強みをつくること(テーマor仕事)
  • マッチング力を磨く事

2019年は、景気減速が予測されている東京オリンピック後の2021年に向けて、重要な準備の年になると思う。