運を努力で変える

今回は、ほぼ代表が出揃ってきた高校サッカー選手権予選から。

今日、決勝で流通経済大付属柏高校が市立船橋高校に勝利し、千葉県の代表を決めた。

流経大柏は準決勝で柏レイソルと提携していて、元レイソルの日本代表が指導している日体大柏高校と対戦した。80分間で勝負がつかず、前後半の延長戦、それでも勝負がつかずPKまでもつれた。今回同じマンションで、息子の幼馴染みが日体大柏高で出場していたため応援していたが、夏の全国総体優勝の流経柏を土壇場まで追い詰めた。やや流経柏が押し気味だったが、どっちが勝ってもおかしくない展開だった。

終わったあとの監督の話が対象的だった。流経の監督は、PKの時はベンチを離れ完全に選手に任せて見ないので有名だが、「延長で絶対に失点しないように意識していた。PK狙いでした」とのことで、いつも少しおとぼけ的なインタビューなのでそんな感じで聞いていた。日体柏の監督は、PKは運だから選手は本当に頑張ったと選手を讃えていた。

PKは運だとよく言われる。ただその後に流経を取材していた記事を読んで、流経の監督が言っていた意味がわかった。流経は必ず練習後に毎日PKの練習をしているそうだ。それもすべるマットの上で毎日蹴らせているという。もしすべった時でもシュートを決めるため。準々決勝の習志野高校戦でも苦戦したのだが、学校に戻って猛練習したらしい。息子が練習試合で流経柏とやるので見に行ったことがあるが、練習試合の直前までトップチームが激しい紅白戦をやっていて、そのまま出てきたのに驚いたことがある。

限界までの努力で運も支配する。

流経柏出身の選手は、Jリーガーやいろいろな大学に行っても活躍する選手が多い。また高校時代試合に出られなかった選手がよく大学でブレイクする。流経柏の選手は、毎年部員のほとんどがサッカーを続けるとのこと。これだけの猛練習の3年間なのに燃え尽きさせない指導がすごいと思う。

ビジネスでも、入社してから若い時期に自らを徹底して追い込み努力することが、絶対に将来に繋がると確信する。そして若手社員には厳しくも愛があり、燃え尽きさせない指導が大切なのだと思う。