経営者の飽きと新規事業

少子高齢化が加速し、多くの業界が成熟・縮小にむかっている日本では、新規事業へのチャレンジは必須である。成熟市場においては、新たなチャレンジなしに企業を成長させることはできない。

地域特化型の事業を展開している企業の経営者は、なおさら主力事業の将来を考え、新規事業へのチャレンジの必要性を感じているケースも多いと思う。

ただ、一度考えて欲しい。

  • 主力事業を大きく伸ばすことは本当にできないのか?(地域・領域で最低26%のシェア獲得、次に31%、42%、55%、74%を目指す)
  • すでに地域や領域で上記の高シェアを獲得している場合、エリア拡大の余地はないか?
  • 主力事業での新規顧客領域へのチャレンジ余地がないか?

主力事業は、独自固有の強みがあるから成長してきたわけで、その独自固有の長所を磨きこむことで、成長する余地はないのだろうか。

新規事業を行う場合、自社の強みを活かし、マーケットを考え主力事業以上に成長する可能性のある事業を、小さく始めるべきである。

小粒な複数の新規事業を立上げても、自社のリソースが分散されるだけで、仮に全社の売上が増えたとしても成長ではなく膨張、結果ブランドも薄れ弱い会社をつくることになる。

新規事業は、何をするか以上に、誰がやるかで決まるため、主力事業から飛び切り優秀な人材を動かすことも必要になる。

会社の成長、社員の幸せのために戦略的にその新規事業が必要なのか。

社長が主力企業への情熱が少しずつ薄れてきていて、新しいことがやりたくなっているのではないか。

中小企業は、まず徹底的に主力事業を深掘りし、磨きこむ。

ブランド力が高く高粗利率、唯一無二の存在として、必要とされる企業を目指す経営もありだと思う。

個人的には、トヨタではなく、フェラーリーやポルシェを目指す経営にロマンを感じる。