採用は戦略

「企業は人で決まる。」

前職のコンサルタント会社時代に、支援先の社長が言っていた言葉。

だから社長の最も大切な仕事は、優秀な人材の採用と教育と言い切っていた。

優秀な人材を採用すれば、その優秀な人材が戦略も事業もつくる。

前職に入社するときの最終面接の最後で、キャリア採用の説明会の時に、当時就任して間もなかった社長が、売上を倍にすると言っていたことが気になり、

「どんな戦略で売上を倍にするのですか?」と社長に質問したところ、毎年○名の優秀なコンサルタントの採用が出来れば、そのコンサルタントが新たな領域をつくるので、売上は倍になるとの回答だった。

私も入社後に人材ビジネス、採用領域のコンサルティングをゼロから立ち上げた。

私が採用されたころは、コンサルタント職のキャリア採用もポテンシャル採用で、入社後に前職と異なる領域のコンサルティングを立ち上げる人が大半だった。

私は、商社出身だが配属時は旅館チームだった。(3ヵ月で放出された)

 

キャリア採用でも、新卒採用でも採用にあたり最も見ないといけないのは、「考え方」だと思う。

ここが全てを決める。なぜならスキルも経験も、入社後にいくらでも身に付けることが出来る。

京セラ創業者の稲盛和夫氏は、【人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力】の方程式が成り立つと言っている。

【熱意】=努力 、【考え方】=心の在り方、生きる姿勢、信念・人生観

この公式に点数をつけるとすると、

  • 人生・仕事の結果=能力(0~100点)×熱意(0~100点)×考え方(-1,000~100点)

能力と熱意が高くても【考え方】がマイナスではマイナスの結果になり、能力や熱意よりも結果は圧倒的に考え方で決まる。

そして、考え方をプラスに変えれば、誰でも運命を変えられるとも。

 

企業が成長するためには、トップ主導で「考え方の優れた人材」の採用、そして育成に全力で取り組むべきである。

ここに投資をすることが、企業の成長に最も大きなリターンとして貢献すると確信している。

 

今成長している企業は、考え方の優れた若手20代、30代未経験者を採用し、育成に力を入れている企業である。