AKB48とSKE48

独立してから事業のスタートアップの相談が増えた。

そこで気になるのは、ビジネスモデルと目指す事業のスケールにずれがあると感じるケースが非常に多い事である。

AKB48を例に挙げるとAKB48グーループとして、SKE48(名古屋栄中心)やNMB48(大阪なんば中心)等の地域に特化したグループがあるが、こちらは地域密着の活動をするビジネスモデルとしてスタートしており、収益としてAKBを上回ることは期待されておらず、これらのグループのエースはAKB48の一員として全国活動にも参加している。

今回、紅白歌合戦にAKB48の他に、乃木坂46や欅坂46が選ばれているが、こちらはAKBと異なるコンセプトで別のターゲットを狙い絞り込んでいるが、あくまでスケールを追っているグループになる。

スタートアップする事業は、そもそもターゲット、商品やサービスが絞り込まれ徹底して先鋭化していることが成功の必須条件だが、利益率の高いスモールビジネスを目指すのか、スモールビジネスだが複数展開出来るモデルなのか、ターゲット、サービスは絞り込んでいるが、大きな市場を目指したスタートアップ事業として行うのか、ここがかみ合っていない事が多い。SKE48NMB48を目指しているのか、欅坂46のようにAKB48と異なる絞り込んだターゲットだが、大きな市場を狙うビジネスモデルなのか。

事業をスタートする前にターゲット、商品(サービス)、マーケットとの整合性のチェックが必要である。

新たな人材関連ビジネスを始める場合、インターネットやスマホ等のインフラを活用することで、地方にいてもスケールを目指した事業展開がしやすくなっている。ぜひ明確なグランドデザイン、具体的な展開の設計を持った上で、スタートの一歩を踏み出して欲しい。