鶏口となるも牛後と…

「鶏口となるも牛後となるなかれ」この言葉は、船井総研に入社した時の当時の上司がセミナーで良く話していた。これは大きな集団の中で下にいるよりも、小さな集団でも一番になるほうがいい。という意味で史記「蘇秦伝」鶏のくちばしとなっても、牛の尻になるべきではないという意味。

中国・戦国時代に蘇秦という人が、韓・魏・楚・斉・燕・趙の六国に対し、強大な秦に従うよりも、一国の王という状態を維持しながら連合して対抗したほうがいいと説いたときに引用したことわざ。

ずっとこの言葉を意識しコンサルティングのスタンスを業界の常識や多数と真逆の戦略やマーケティング、他業界で成功しているがその業界では全く行われていない戦略においてきた。

流通コンサル時代は、当時業界の非常識な購入時期の大幅なスライド、当時ネットでは売れないとされていた商品や高額品のネット通販の成功。

人材ビジネスでは、ネット通販で成果が出ていたランディングページを求人に応用した求人掲載・更新可能なランディングページでの募集。脱媒体を唱え、自社求人メディアや当時まだ無名で本格的に外販していない時代のindeedでのダイレクトリクルーティング等で成果を上げてきた。

リスクは押さえるが、実験に取り組んでもらえる支援先と新たな事に果敢にチャレンジしてきた。

今は、WEBから離れたリファーラル採用や行政と人材派遣会社連携でのシニア派遣モデル、仕事マッチングアプリ等にもチャレンジしている。また、7月から新たな技術者募集の方法にチャレンジする予定だ。

新卒で一部上場企業に就職したが、今自分が就活するなら一部上場企業には入らないと思う。

鶏口を目指すか牛後になるか、それぞれの生き方で正解不正解はないと思うが、自分は鶏口を目指す。

人生は「唯一性の追求」だと思っている。

息子は中学時代Jクラブの下部組織にいたせいもあり、特待でサッカーの強豪校に越境で進学したが、大学サッカーには進まなかった。これまで勉強をしてこなかったので大学では勉強し、マイナー競技の7人制サッカーをやり始めたことで、10番をつけ代表としてイタリアに行き貴重な経験をすることが出来た。大学でサッカー部に進んでも完全に埋もれていたと思う。

これからどのような方向に進むのか知らないが、唯一性を追求する人生を歩んで欲しいと思う。