教育論

今回は、先日子供の教育事業を考えている方と話した際に、私が話した教育論について。

子供が社会に出るまでに身に着けるべき最も大切な力はこの2つだと考えている。

1つ目は、自ら考え成長出来る力

2つ目は、自信。

まず、1つ目についてなぜそう結論付けたか。自分の子供が高いレベルを目指し小学生からサッカーに取り組む中で、一緒にプレーしていた子供たちで現在U21代表に選ばれたり、Jリーガーになっている子が複数いる。しかし小中学生、高校でも当初そこまで注目されていなかった子も多い。逆に小中学生時代に化け物でその後伸び悩んだ子がどれだけ多いか。十数年間子供のサッカーをサポートしてきた中で、プロになるための最も大切な能力として到達した結論が「自ら考え成長できる力」が身についていたか。

伸び悩んだ子の多くが、恵まれた環境、与えられた効率的な練習メニューで小さい頃から英才教育されていた子。恵まれた環境にいたとしても、この力が身についていないと最後に壁にあたり伸び悩むように思う。小さい頃からJリーガーを目指すなら最も大切な練習は、ドリブルやリフティングではなく毎日自ら考えて書くサッカーノートだと思う。

イチロー選手は日本では振り子打法で有名で、当初打撃フォームを変えることを断固拒否したため、活躍しても活躍してもまったく一軍で使われなかったが、大リーグに行ったと同時にすぐに自ら変え、活躍していてもより結果を出すために毎年のように打撃フォームを自ら研究し変えていた。

実は、商社時代や船井総研で多くの新卒の部下を預ってきたが、その後飛躍的に成長した新人は当初からこの能力が身についていたと思う。

次に2つ目の「自信」について

早くから子供に自信を持たせることは非常に大切で、自信を身に着けさせることでいじめや不登校を防ぎ、メンタルの強い子を育てることにも繋がると思う。

自信を身に着けさせる方法は、「好きで得意な事に本気でチャレンジさせ、結果を出させる事」だと思う。

高いレベルを目指し努力すればするほど、上手くいかない事や挫折も同時に経験することになる。

そのために家庭や学校でのサポートが必要。スポーツや芸術、趣味その他小さなことでもぜんぜん構わない。学歴自体は社会に出て成果を出すのに関係ないが、勉強をがんばり、結果を出した事を自信にすれば素晴らしい事だと思う。

実はこの2つの力は、社会に出て入社後も社員が身に着けていくために、会社や上司がサポートしていくべきことだと思う。

新卒で商社に入社したばかりの時に、仕事のやり方について上司に質問した時「そんなこと俺にもわからない。わからないから頼んでいるんだ。自分で考えろ」と言われた。

今は自分にとって良い教育だったと思っている。