外国人活用の戦略

先日、サポートしている㈱GTN様の「外国人介護職活用セミナー」に参加した。

とても勉強になった。講師の『在留資格 特定技能=開国』との言葉は特に印象に残った。

これまで私自身、技能実習制度で素晴らしい現場事例を見たり、聞いたりしてもいるが、多くの問題が起きていることも事実。

送り出し機関の利権などもあり、特定技能に移行していくのにはまだまだ数年かかると思うが、時流は特定技能に流れていくと考えている。

今回のセミナーで、現在外国人介護職を活用している施設の事例、フィリピンでの研修の様子や面談の生の声はとても良かった。

GTN様では、現在フィリピンで技能実習での日本での就労経験者を中心に、介護現場でリーダーとなれる人材を人選し、奨学金を出し教育している。

 

人手不足を外国人で埋め合わせる目的で活用するのではなく、優秀でモチベーションの高い人材を厳選し採用することで、現場でのサービス力や生産性を上げていく事は、素晴らしい人材戦略だと思う。

若くて、日本で頑張りフィリピンの家族に出来るだけ多くの送金をしたい。日本で現場経験を積み介護福祉士の資格をとり、出来たら日本で暮らしたい等、明確なビジョンを持って一所懸命勉強し、来日する主体性を持ったフィリピン人材。

現在、これ以上のレベルの日本人人材を確実に採用することが出来ているのだろうか。

人手不足の中で、採用基準を下げてでも日本人人材の採用にこだわるのと、優秀な外国人人材を活用するのと、どちらがより利用者の満足度を上げられるかは明白だと思う。

 

また、在留資格「特定活動」46号が、2019年5月30日に法務省告示で改正されている。

日本の大学を卒業。留学生としての経験を通じて得た高い日本語能力を活用することを要件として、幅広い業務に従事する活動が認められた。技術・人文知識・国際業務に加え、飲食・宿泊・製造業等の現場も可能になった。 

現場サービスの質を向上させるための優秀な外国人の活用、これが本質の戦略だと思う

 

既に日本の労働市場は開国している。