人材ビジネス(派遣・紹介)会社で応募は多いが、なかなかマッチング出来ない会社が増えているように思う。求職者の意識が変わったこともあるが、以前よりもindeedや求人ボックス等の求人検索エンジン経由で募集をするようになったことが大きい。(今派遣登録会も有効な手法だが)
求人検索エンジンを活用する場合、求人数が多いほど様々な運用メリットがあり、応募をいれやすくなる。
しかし、人材ビジネスは募集に強い会社が勝つのではなく、マッチングに強い会社が勝つ。
今回は人材ビジネスのマッチング力UPについて。
人材ビジネスの売上げは、派遣は入職、紹介は入社が決まり、定着して初め立つ。
マッチング力UPのためには、まず今月どこのクライアントで売り上げを立てるのかを明確にする必要がある。
ずっとオーダー残があるが、なかなかマッチングしないオーダーで今月売上を立てられるのか。重点先を明確にして重点先+αで売上をたてる。
また重点先での応募が難しい場合、重点先に入職させるためにも同一地域の近い仕事の開拓を行う。
広告運用も当然重点先を意識した運用を行う。
求職者は多く動かした方が良いが、重点マッチング先は明確にした方が採用、成約は確実に増える。
次にマッチング力UPには、以下の2つに取り組むことが必要である
1.企業へのヒアリング力UP
2.登録面接(派遣)、登録面談(紹介)の質UP
1.についてのポイントは以下
①具体的な仕事の内容(求職者にどう説明するか)
②必須スキルや経験
③具体的ターゲットのすり合わせ(企業の希望と必ずしも一致しない)
④ウリ(ターゲットの求職者に対して)
⑤職場環境(ターゲットが女性の場合特に重要)
⑥社風(特に人材紹介)
⑦マッチングのポイントの社内共有
2 .についてのポイントは以下
①中期的にどうなりたいか、将来のイメージ(特に人材紹介)
②求職者の優先順位の把握
- 仕事内容
- 給与・時給
- 勤務地
- 職場環境(女性には特に重要)
- 勤務日数・時間(派遣)
③条件の擦り合わせ
2の③については、いかに優先順位の一番(必須条件)以外は妥協してもらうかがポイントになる。また当然企業への条件の擦り合わせも必要となる。
そもそもこの1.と2.をしっかり行う事に人材ビジネスの価値がある。
先日人材紹介会社の支援で、大手企業の求人をもらえたという報告があり、私と担当で以下のようなやり取りがあった。
私「凄いですね。大手ですがウリは?」
担当「大手なことですね」
私「それでは競合の○○との違いは?」
担当「まったく同じですね」
私「じゃあ○○と迷ったらどう説明する?」
営業「・・・○○も営業した方がよいですか?」
私「それはした方が良いですが、、、、」
マッチングに苦戦している人材ビジネス会社は、今の重点クライアントを明確にし、まずそこでのマッチングを意識しよう。
そしてヒアリング力を高め深いクライアントを増やし、登録面接、面談の質を上げよう。