採用は戦略に勝る

人材採用は戦略に勝る。
優秀な人材がいれば、優れた戦略・事業・商品・サービス・現場もつくる。
成長を目指す経営者が、今真っ先に真剣に取り組むべきは採用。

老舗の地元ローカルチェーンの飲食店に行った時の話。
地元で昔から繁盛しているお店だが、フロアのスタッフが一人だけで、テーブルの片づけが間に合わず、来店するお客をどんどん断っている。
すぐ片づけるのでお待ちくださいと声をかけ、どんどん場所を空ければよいと思うのだが、見ているとビールのジョッキを先に洗いたいらしく、食器の積みあがった各テーブルからビールジョッキだけを運んでいる。シニアのスタッフだが、見ていても非常に段取りが悪い。

かたや、すぐ側にコロナ渦に出店した某ナショナルチェーンがある。コロナ渦で業績悪化しているにも関わらず、好立地に居抜きで積極出店し、タッチパネルによる注文、精算の体制も整備している。そのためスタッフ人数も少なく、ほぼ外国人で運営され、非常に繁盛している。
外部環境が悪い時に攻められる企業は強いが、少ないスタッフ人数、外国人スタッフで運営できる体制ができており、まったく店内の状況が異なっている。地元のお店の方が味は良くファンもついているが、確実に客の入りが悪くなっており、今後生き残れるかが心配だ。

現在高齢の父親が体調を崩し、施設に入りリハビリをしている。施設には若い外国人スタッフが多く働いており、非常に活気を感じる。介護職で働く日本人の年齢が上がっているが、若いスタッフが多い施設は伸びるように感じる。

どうしたら採用できるのか?自社を選んでもらえるのか?給与、体制、採用方法をどう変えるのか?

たとえ商品や戦略が優れていても、採用出来ない企業から静かに退場していく時代に入っている。
待ったなしである。