大半のマーケットが成熟している日本において、新規事業を立ち上げていく事は必須である。
ただ既存事業に比べ、明らかにマーケットが小粒な事業やビジネスモデルに安易に飛びついている例が多くみられる。
新規事業はもともとゼロなわけで、やればプラスになるが、なぜこの会社がこの事業を?と疑問に思うことがある。
成熟している日本において、継続的に会社を成長させていくために経営者は
①既存事業に全力で力を入れる
②強みを活かせる既存事業と重なる領域での新規事業の立上げ
③まったく新しいスケールが見込める新規事業の準備(テスト)
の3つを常に意識する必要がある。
ちなみに②においては、お客が一緒で別の商品を売る方が簡単である。
既存事業がまだまだ伸ばせるのに、経営者が飽きてきているわけではないと思うが、ぜひもう一度戦略を見直し、既存事業を梃入れしてほしい。
繰り返すが、既存事業に力を入れながら新規事業を行うのがベストである。
既存事業をテコ入れするためには、まず全支店、営業レベルまで以下をすり合わせ徹底して欲しい。
攻める①エリア②お客③商品
この3つがぶれている時は業績が上がらない。
そして既存事業を成長させるためには、以下の順番に取り組むことが重要。
①上記のシェアアップ②エリア拡大③新たな商品の付加
人材派遣会社で言えば、(まず狭く)一番になれるエリアでのシェアアップと取引先での全派遣人数に対してのシェアアップ。これはオーダーがあるかは関係なく、他社の退職時に素早く提案し入職する。
大変でもキャパのある大手を開拓し、シェアを上げていく動きが重要。
現在は、2020年4月からの派遣法の同一労働同一賃金スタートで絶好の大手を攻めるチャンスであり、また同一労働同一賃金後を見据えても、大手を攻めるべきである。
この絶好のチャンスをぜひ、ものにして欲しい。