今日は、中小企業の採用の考え方について書きたい。
よく、「うちみたいな名も知られていない中小企業に優秀な人材なんかこないから、優秀な人材じゃなくても回るような仕組みをつくりたい。」と言うようなことを話す経営者がいる。これは長年のコンサルタント経験から間違いだと断言できる。
仕組みをつくるための人材と仕組みが出来てから採用する人材のタイプはまったく異なるし、大きく成長している中小企業には必ず物凄く優秀な幹部が存在している。
優秀な幹部が経営者と一緒になって仕組みをつくることが出来たので成長出来たのである。
仕組みをつくり成長させるのではなく、思い切り成長させることで後から仕組みを作る必要に迫られ整備されていくのである。
では、そのような幹部に成長している人材はどのように採用したのだろうか。
人材紹介では登録に来た人材、派遣会社では派遣スタッフ、請負会社では現場スタッフ出身が多い。このような人材はいわゆるわかりやすい高学歴や経歴ではなく、職も何回も変えていたり、一癖ありそうだったりして非常に見極めにくい人材だったりする。
私がこれまで出会った中小企業の優秀な幹部はどう見ても大企業の幹部以上だと感じるケースも多く、後で学歴や経歴を聞いてびっくりする。
このような原石人材を発掘し、原石人材のやる気のスイッチを入れその会社にとっての宝石に磨き上げるのである。
登録面談や現場での仕事ぶりから判断し声をかけるのだが、原石の具体的な発掘方法(見極め方)はまたの機会に。
もしかしたら、すでに原石に出会っているがスイッチを入れられていないだけかもしれないが。