人材紹介業の支援がまたスタートするので、今回は人材紹介業を軌道に乗せるコツについてまとめる。
人材派遣事業との大きなビジネスモデル上の違いは、派遣がストック型モデルなのに対しフロー型であるということ。人材紹介業を専業として行う場合、このフローの要素を持つ事業モデルをストック型にすることが肝になる。
そのためには、担当者個人別に入社から逆算しての徹底したプロセスマネジメントが必須となる。逆算で考える事が必要で、大まかに入社⇒確定⇒内定⇒面接⇒推薦⇒面談⇒応募のような感じになるが、最も重視しなくてはいけないのは面接設定数、そのためにはその前の推薦数をしっかり押さえなくてはならない。各プロセス数を押さえつつ各自が追っている中身を見る必要がある。
また、プロセスのスピードを速めるためのルールもつくる。
人材紹介業を伸ばすためには、両面型か分業型の組織をとるかで大きく仕組み化の方法も変わるが、人材と企業を担当同士で共有するための仕組みが絶対に必要で、それには売上計上のルールも関係してくる。
◎CA（キャリアアドバイザー業務）のポイント
・決まりそうな人材１人を追いかけるのは×（あくまでプロセス数の達成を目指す）
・中長期、将来視点での登録面談
・様々な可能性からの複数案件用意
・必須条件を押さえる①年収(下がる場合どこまで可能かも)②勤務地③入社時期
・転職のマッチングは具体的な仕事内容で決まることを肝におく
・企業の魅力、強みを簡潔に伝える
・本人の転職活動の状況把握（他エージェント利用も含めて）
・面接指導を重視する
◎RA（リクルーティングアドバイザー業務）のポイント
・まず柱となるクライアントをつくる
・契約書を推薦前までに結ぶ
・社風、魅力・企業の強みをヒアリングする（最も重要）
・採用プロセス、具体的な採用基準（成果を上げているタイプ）をつかむ
CA、RA業務の実務の細部について座学とOJTで徹底した教育を実施し、早期に社員を戦力化していくことが重要。
また、人材紹介の登録募集については、登録数ではなく集めたいターゲットを明確にし、集めたい人材を集めていく施策が重要となる。
