非常時の経営②


前職時代に当時社長の小山さんから教えていただいた事で、今も強く意識していることがある。

問題点とは、「あるべき姿と現状のギャップ」で考えるべきではないということ。

あるべき姿ばかりを見て対策を考えると、問題点を含んでいる現状を否定することになり、さらに悪くなってしまう可能性がある。

具体的には、人材ビジネスは非常時には良質なオーダーをいかに確保するかが急務だが、既存先に終了で、スタッフの退職者が出ている現状がある時、スタッフベースでいかに時流に合い、自社の強みが活かせるオーダーを開拓するかを最優先に考えるべきである。

前職時代若手の部下には、あるべき姿はあっても出来ない提案をしてはいけない。という事を言っていた。

(あるべき姿に対しての提案をしても、現状に問題があり消化できなければまったく意味がない)

事業計画からは、営業7人がベストであっても、現状マネジメントできる体制がなければ、まずしっかり育成できる人数で運営すべきである。

 

人材ビジネスでは、現在オーダーの確保が最優先だが、あるべき姿はあっても、まずは現状の問題を踏まえオーダー確保を全力で頑張ってほしい。

既存取引先の深掘りでシェアを伸ばせる先今のスタッフ・登録者を活かせ、自社の強みを活かせる時流に合った分野はどこか?ターゲットを明確に決めて攻めて欲しい。

現在営業で訪問できない、職場見学が出来ないというケースも増えているが、方法を工夫してがんばっている企業がある。

 

現在の大河ドラマは明智光秀だが、非常時には下克上が必ず起きる。

 

影響が出ている業界ほど、コロナ収束後に大きく業績を伸ばす企業が出てくると思っている。

良くなるまでじっと待っているのではなく、現状の能力で今どうがんばるかで将来が大きく変わると思う。

 

過去オール善、現状肯定、プラス発想で考えて問題のある現状を肯定し、まず現状の能力で可能なあるべき姿を早急に設定し、対策を練ってほしい。