目的と手段


少し前に『数値化の鬼』という本を読んだ。

良書で多くの気づきがあったが、その中にあった「目的と手段の入れ替わり」という言葉が印象に残った。

人材ビジネスで成果を上げるには、人材派遣では月間の【職場見学設定人数】、人材紹介では【一次面接設定人数】を追うことが重要である。

人材ビジネスが本来目指すべきは、入職(入社)し、スタッフ(人材)がクライアントに成果として貢献することが成果であり目的である。(スタッフ、人材の満足度を高めることは当然)。

ところが、KPIを追うことでいつしか目的と手段の入れ替わりがおき、手段が目的になると成果が出なくなる。

人材派遣では、毎月入職し定着する人員純増なしに成長することは絶対にない。入職数が目的になり、退職数を埋めるため自転車操業のようになっているケースもある。

また、スタッフベースでの休眠掘り起こしや新規テレアポ、ターゲットクライアントに向けての人選を日々行うことが成果をだすのに大切だが、新規テレアポ、人選の時間を毎日1時間とることを目標にしてしまうと、やること自体が目的になり手段と目的の入れ替わりがおきる。

あくまで成果からの逆算で行動量が設定されるべきで、アポ獲得件件数、何人の人を見つけるかの成果の目標設定が必要。

人材募集においても、目的と手段の入れ替わりが度々おきる。

応募数を追うことが目的になり、応募数が達成できていてもマッチング数が増えず売り上げが伸びない。

人口減が進む日本で人材ビジネス会社が成長するためには、応募数を最大化する戦い方からの脱却が必要なのは言うまでもない。

経営者や管理者は、目的と手段の入れ替わりが、現場で起きていないか常にチェックすることが必要である。

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