子育て論


少し前になるが息子が大学を卒業し、4月に就職し一旦子育て卒業かなと思うので、決して上手くいった子育てとは言い難いが、良かったと思うことをまとめたい。

4月に就職したとたん、60万円貯まったら彼女と同棲するからと言って(無事?)7月に出ていき、今は社会人サッカーの公式戦動画が上がるたびに、それで生存を確認している。

まず言えることは、子育ては親の思い通りにはいかないということ。

ただ、これまでの子育てを振り返り、すぐに浮かぶ良かったことが二つある。

  1. 早くから親から自立する場面や機会があったこと
  2. 本人が得意で自信のあることを徹底してやれるようサポートしたこと

まず、1については、一人っ子で小さい時は母親から離れず、心配するくらい内気な子供だったが、サッカーを始めたことで、小学校4年、5年くらいから夏休み、冬休み、春休みに親から離れてサッカーの合宿に行ったり、中学ではジュニアユースで約3週間ブラジル遠征に行ったりしていた。ブラジルではいろいろあったようだ。

合宿の時は、小学生から自分で洗濯したり、自分のことは自分でやらないといけない環境を経験したこと。中学のジュニアユースでは、プロを目指す指導とのことで、チームも親も一切送迎等のサポートはせず、自分たちで調べて練習試合や大会に行くスタイルだった。高校は3年間他県でサッカーの寮生活を経験した。

親元から離れ会うたびに変化に驚いた。感謝の芽が育つように思う。

2.については、親は中学受験で勉強をさせたかったが、小学2年の秋から始めたサッカーにはまり、中学受験はJクラブのジュニアユース受験に変わり、サッカー特待で高校進学、大学も推薦とまったく受験勉強せずに大学を卒業し就職したので、ある面これは凄いと思う。そして、コロナ禍就活で何も相談がなく、何もアドバイスもしなかったが、なんとか1部上場企業に就職した。

大学でもサッカーをやるのかと思ったら、大学サッカーはやらなかった。もったいないなと思ったが、7人制サッカーを始め代表に選ばれイタリアの国際大会に10番をつけて参加。大学4年から社会人サッカーで現在もまだプレーしている。

全く想定していない方向の子育てになったが、自分で考え、なんとかしぶとく生き抜く力はついているように思う。

これからもずっと子供であることに変わりはないので見守っていくが、これからはもっと妻と自分たちの人生を精一杯楽しみたいと思う。